銀のパワー


銀のパワーといのは、古くから経験的に知られていたようです。
たとえば「銀にバクテリアの繁殖を押さえ殺菌力があること」 そのため、銀食器や医療器具に使用されてきました。

また魔除けとして、喉と頚動脈の急所を守るために首輪として、 耳や鼻の孔から悪霊や病魔が侵入するのを防ぐためにピアスとして、手首にも腕輪として使用されました。

ヨーロッパでは、銀の武器は、魔女や魔物との戦いに効果があると信じられ、弾丸や十字架やナイフなどが作られています。 ドラキュラには銀の十字架、狼男には銀の弾丸で、という話は今でも有名ですよね?
ヨーロッパのカトリック教会では、神聖とされる宗教儀式の用具や鈴などが銀で作られていたようです。

中国では、銀製のロケットペンダントは魔除けになり、東南アジアでは銀の装飾品に呪術的効果があるといわれていました。 また、新月の時ポケットに「銀貨」を入れておくと2倍になるともいわれ、すごいラッキーチャームだったようですね。

また、食器といえば「銀食器」と言われるほど有名ですが、実は、 中世においては、毒物による暗殺が頻繁に行なわれていたからでした。その為、食事の時は細心の注意が必要だったわけです。 いつ毒殺されるか・・わからないですからね〜。
当時、「銀は毒に触れると曇る」といわれていて、その(信用)を意味する銀のナイフで肉を切り、 毒が入っていないことを証明して見せたといいます。
当時の毒は「毒砂」と呼ばれていた硫ヒ鉄鉱で、その成分中の硫黄と銀の成分が反応し、黒くなることを利用したのです。
(これは、酸化(サビ)ではなく「硫化」。空気中の硫化水素や水分中の二酸化硫黄と反応して、表面に硫化銀が生じるため黒く変色。 そのため、酸化鉄のようなサビでは無いので、中までボロボロになる事はなく、黒く変色するのは表面だけなので、磨けば、また輝きを取り戻す事が出来ます。)

同じ意味合いで、中国では銀の箸を使っていたという話もあります。 また、ドイツでは常に輝く銀食器を所有していることは、優れた職人を抱えていることを意味し、それだけ豊かなのだという証とされていました。

これは、純銀と呼ばれるものは、爪で傷がついてしまうほど柔らかく、硬度がなさすぎてアクセサリー等素材としては不向き。

そこで、耐久性を持たせる為に、割金といって銀に銅を割り入れたものが作られたわけです。
「スターリングシルバー」というものがありますね。あれは、純銀が100%として銀の含有量が92.5%以上、入っているものに対して呼ばれます。 そのため、「シルバー925」とも呼ばれてます。
他にも、950(95.0%)・925(92.5%)・900(90.0%)・800(80.0%)・750(75.0%)などと呼ばれ、全部で6種類。
すべて、この数字の呼び方は、それぞれ銀の含有率をパーセンテージであらわしたものです。 ちなみに、900をコインシルバーと呼ぶようです。 (日本の造幣局で貴金属として認めているのは800まで)シルバーアクセサリーの大半は、925の銀質で、鋳造(ロストワックス製法)という型に流すものには、 7.5%の銅割がもっとも品質が高く、流れやすい純度だそうです。

さて、日本でも「銀」は、「しろがね」って呼ばれますよね。「白く輝く金属」を意味しているそうです。 (ま、ネーミングは、そのまんま・・なんだけど。。)輝きの印象は、やはり・・「純粋」「無垢」の象徴とされたんですね〜。

また、「金」が、太陽と結びつけられたのに対し、銀は月。
エジプトの月の女神ハトールは銀の女神と呼ばれ、太陽神ラーをはじめ神々の骨が銀で作られていたともいわれています。 (ここらへん、ロマンチックな話ですよね〜。)

ギリシャ神話では、金が太陽神アポロンに対して、銀は月の女神アルテミスに属するとされています。 中世ヨーロッパの錬金術師たちは、銀を月の女神ルナ、又はディアナと呼び、三日月を銀の象徴としていたそうです。 彼らの間では銀は金に対比され、神の精神に対して人間の精神、そして男性に対する女性意味すると考えられていたって話もあります。

古代文明では、ツタンカーメン王の黄金のマスクに代表されるように、金は護符であり権力や不死の象徴で、幸福な生活を死後の世界でも続けられるようにと、お墓に金製品を一緒に埋葬していました。
しかし、銀の産出が少ないエジプトでは、銀が金よりも貴重な時代があり、金に銀メッキを施すという事も行なわれていたといわれています。アメリカ大陸が発見されてからは、良質な銀が大量に産出されるようになり、金と銀の価値が逆転してしまったという事です。
そうそう・・銀のアクセサリーを身に着けたまま、硫黄泉の温泉に入ると、たちどころに黒紫色に変色しちゃいますよ。←経験者は語る。
必ず外して、温泉水や湯気に当たらないように保管してください!!
また、輪ゴムには硫黄分が多く含まれてるので、アクセサリーや銀食器などを輪ゴムで束ねることはしないように。 ポリエチレンのラップしてからでも、ダメですよ〜。ホリエチレンは、硫黄分を透過させちゃいますから。

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