光のラブソング
メアリー・スパロウダンサー




アメリカ人のフツーの主婦だった人が、ある日を境に不思議体験をするようになり、別世界からのメッセージをたびたび受け取るようになり、 それから少しづつ生活が変わっていき、ついに、彼女は、そのメッセージを人々に伝える生き方を選ぶ・・という実話でした。


シリアスな内容なのに、文体はとてもサラとしたもので、だんだん、フツーの主婦でなくなっていくメアリーと、 それに、だんだん、ついていけなくなる夫との会話なんか・・結構面白かったですよ。

特に、アメリカのネイティブインディアンであるホピ族の内容と彼女の宗教感(特にキリスト教)・・ その2つの話が、特に私にとって興味深い。(^m^ )
「ホピ族の神話」というと、検索サーチをかければ、かなり出てくる有名な話でしょうけど・・独自の「宇宙的世界感」を持ってる。
それは、西アフリカのドゴン族などの部族の神話ともかなり似通ってるし・・ちょっと調べたら、あのマヤ歴の、マヤ、アステカ文明の末裔ではないか・・という説もある。
そういえば、マヤの世界感も、たしかに、ホピ族の世界感とすっごく似ている!!

すっかり、はまってしまった私は、ホピ族をさんざん調べてしまいました。
自分で調べるのがメンドーな方は、どうぞ。↓
ネイティブアメリカン・ホピ族の神話世界

とにかく、私たちが知ってる天地創造説や歴史で習った「地球のはじまり」とも全然違っている。
(この話をすると、すっごく長〜くなるんで・・興味のある方は上のURLを見てください。)
そんな調べ物をしてると・・ある人から、メールが届いた。
たまたま、そのメールに、マヤ歴とマヤの占い学について書いてあったんで・・も〜びっくり!(これって、シンクロですか〜)
さらに、この本に登場する地名、アリゾナの「ウインスロー」という場所、そこからさらに行ったところが、 「ホピ族」のインディアン居留地らしいのだが・・なーんと、私がしょっちゅう出かけてた場所から・・わりと近いではないか!
(近いたって・・車で砂漠を突っ走るし3-4時間はかかるだろうけど・・。)


そして、もうひとつ・・キリスト教の宗教観
これは、この本の作者、メアリーのトラウマになってるほどの・・大嫌いなキリスト教で、この本の一つのテーマにもなってる部分なんだけど
・・・実は、私もまったく同じ理由から、キリスト教はちょっと苦手な部分があります。

昔は・・よく知らない頃は、ただ、マリア様ステキ〜、カトリックの結婚式した〜い!・・・なんて子供心に思ってた事もあったんですが・・成長しアメリカに住み欧米人の話を聞くうちに、だんだん・・苦手になってしまった( ̄∇ ̄)
もちろんキリスト教と言っても、日本で知っていた以上に宗派はすっごくあるし、宗派によっても違いので念のため!

苦手の理由
●やたら禁止事項が多い。もしもドグマに従わなければ罰がくだる。地獄に落ちるって教えも・・苦手。
●完全男尊女卑
(とくに、アメリカ中西部の「原理主義キリスト教」は怖い!)

興味ある方はここちらを→宗教の側面〜アメリカ中西部におけるキリスト教

メアリーも全く同じ理由から、キリスト教徒を子供の頃に離脱してユダヤ教を信仰したけど・・それも、しっくりこなくて、今では無神論者になっている。
メアリーたち、欧米人の世界では、私たち、日本人とは全く違うんで、これって、とっても大変な事だったろうと思う。
「無神論者」は「異教徒」として、白い目で見られたり迫害された歴史のある国と・・私たち、一般の日本人のお気軽な宗教観とは、まーーたく違う状況なはず。
それでも、どーしても納得できなかったんだろーね、彼女は!!

色々調べてみると、本来のキリストさんが説いた直接の教えじゃない部分が、いっぱいあるんですよね〜。
そう、つまり宗教をちゃっかり別の目的に利用しようと、誰かによって歪めてしまったということ・・もちろん、多くは政治の目的でしょう。
つまり「人類の手で歪められて伝えられてしまった匂いのするもの」・・それを本能的に知り苦手になってるんだと思います。

これって、別に宗教だけじゃないですよ!人類の歴史だって同様のはず。
高校の時の尊敬する歴史の先生が、「歴史ってのはね、教科書に載ってるものが、真実だとは限らないからな。歴史なんて、昔の征服者、 つまり「勝ち組」が、勝手に自分たちに都合のいいように書き続ったものなんだからな。負け組の言い分の古文書なんか、残ってるわけないんだ。 全部信じるなよ。ただ、今は受験のために勉強しろ。」←この先生、よく首にならなかったなあ。

思うに、宗教って・・「禁止すること」や罰を与えて、人々をコントロールする事じゃないと思うんですよね〜。

「愛」を説く事でしょ?

じゃあ、人間は、不幸な出来事や、災害にも見舞われるじゃない!それって、神罰じゃないの?

・・・その答えに対して、この本の中では、それは罰ではなく、人間の招いた事象の「原因と結果」にすぎない。
神は決して、罰なんか与えない。常に愛を与えるだけですよ。・・と、言ってます。
(ありゃ、ちょっとネタばれ?)

その方が、ずーーとステキだと思いませんか?

<< 前のページに戻る

inserted by FC2 system